塩分を控えたいなら機能性表示食品の味噌汁を飲もう

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日本人の死因で上位に位置する心筋梗塞や脳血管疾患は、血管に原因がある病気です。つまり、血管を健康な状態に保つことが長生きをする上で重要なポイントになります。血管を健康な状態に保つためには、何をすればいいのかというと動脈硬化を引き起こす塩分を取りすぎないように気をつけましょう。

そこで今回は、塩分の摂取量を抑えるのに役立つ機能性表示食品の味噌汁について解説をします。

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塩分が動脈硬化を引き起こすメカニズムとその影響

塩分が動脈硬化を引き起こす原因となることはよく知られていますが、詳しいメカニズムまで理解できていない人は少なくないでしょう。まず食事や飲み物から塩分を摂取すると、血液に含まれるナトリウム濃度が上昇します。

すると、体は血液中の水分量を増やすことでナトリウムを薄めて濃度を下げようとするので、血液量が増えて血管にかかる圧力が高まります。それが、高血圧になるということです。高血圧の状態が長く続けば、血管は常に押し広げられて緊張したままになるので、徐々に血管壁が硬くなっていきます。

動脈硬化になれば、大量の血液が流れるのに耐えきれず破裂したり、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が溜まって狭まったりします。動脈硬化で心臓や脳の周辺にある血管に破裂や閉塞が起きてしまうと、危険な状態に陥ることもあります。

狭心症・脳出血・脳梗塞・心筋梗塞などの病気は、すぐに処置をしなければ助からず、助かったとしても重い後遺症が残ってしまうでしょう。このように塩分が動脈硬化を引き起こすメカニズムと影響を理解すれば、日々の塩分摂取量をより意識しやすくなります。

味噌汁にはどのくらいの塩分が含まれているのか

味噌汁は、塩辛いから塩分が大量に含まれていると考える人が多いでしょう。

では、実際に1杯あたりどのくらいの塩分が含まれているのかというと、1.2g~1.5g程度ですから塩分濃度で表すと1%以下です。この数字を見れば、想像よりも少ないことに驚くでしょう。

この塩分量がどのような意味を持つのかというと、健康的な生活を送っている人が1日に摂取する塩分量は、男性が7.5g未満で女性が6.5g未満ということです。

したがって1杯飲んだだけでは、塩分過多に陥る心配はありません。しかしながら、高血圧の人や腎臓病の人などは目標とする塩分摂取量が少なくなるので、味噌汁1杯に含まれるの1.2gの塩分だけでも限界が近くなってしまうでしょう。

塩分を控えるために味噌汁を我慢する

食事に味噌汁をつけなければ、その分の塩分摂取量は減らせます。しかし、味噌汁には、栄養豊富な大豆を材料に使っているので健康効果も少なくありません。例えば味噌汁を飲むことでコレステロール値や血糖値を抑える効果が期待できます。

その健康効果を知れば、味噌汁を我慢することが良いことばかりではないとわかります。また、味噌汁というのは、日本人にとってソウルフードの一つです。食事をするときに味噌汁をつけることは、よくある日本の食事風景です。

我慢しろと言われても、簡単に我慢できるものではありません。無理に味噌汁を我慢することでストレスが溜まり、血圧が高くなります。味噌汁を我慢せずに塩分を控える方法を模索したほうが良いでしょう。

機能性表示食品の味噌汁で塩分摂取量をカット

味噌汁の持つ健康効果を得ると同時に、塩分摂取量を抑えるというのは矛盾しているようですが不可能ではありません。機能性表示食品の味噌汁ならば、塩分量は大幅にカットされています。普段の味噌汁を機能性表示食品に置き換えれば、長期的に高血圧から動脈硬化になるリスクを低下させる事ができるでしょう。

販売されている機能性表示食品の味噌汁を見ていくと、血圧を下げるという機能性とともに塩分のカット率が大きく表示されている商品を目にします。しかしながら、塩分を20%カットとか30%カットと書かれていても、基準となる数値がわからなければ減らせる塩分摂取量がわかりません。

商品を購入する前に、商品に含まれる塩分摂取量、減らされた塩分摂取量を確認しておきましょう。機能性表示食品の味噌汁の中から自分にあったものを選びたいならば、機能性だけでなく味も重要です。

メーカーごとに様々な味や具材の商品を販売しています。自分の好みに合った味噌汁を選べば、習慣として飲みやすいでしょう。そこで問題になるのが味噌です。味噌は地域や家庭ごとに使われる物が異なります。しかし、世にある機能性表示食品の味噌汁は、味噌の種類がそこまで豊富ではないので普段使っている味噌味がないときには妥協しなければならないでしょう。

またお湯を入れて作るインスタントですから、野菜や豆腐などの具材は食感や風味が生の食材とは異なります。生の食材に近い味を再現できているのかが、食べ比べをするときのポイントです。

機能性表示食品とは何か

機能性表示食品が普通の食品と違うのは、食べることで得られる機能性を大々的に表示している点です。例えば食べることで血糖値を下げるとか体脂肪を減らすといったことが書かれていれば、その機能性表示食品を食べることでその表示の通りになることが期待できます。

一般の食品であればそういった機能を表示をすれば、食品表示法違反となるので勝手に機能性の表示はすることは許されません。しかし、この機能性の表示には問題もあり、機能性表示食品を登録するためには国の定めるルールに基づき科学的根拠をまとめて消費庁に届けることになっています。

そのとき国は審査を行わないので、メーカーが提出した科学的根拠頼りということになります。機能性表示食品の味噌汁で塩分摂取量を減らし血圧を下げたいならば、その点をよく理解しなければいけません。医薬品は使うことで病気の治療や予防をすることができますが、機能性表示食品はいろいろと表示されていても、期待された結果にならない可能性があります。

複数の商品を順番に試してみたり、実際に商品を口にした人の感想などを参考に、自分にあった味噌汁を選びましょう。その場合、日々の血圧を測定したり病院で血管の状態を調べてもらうことで、正確な判断を下せます。

血圧のことが気になってきたら味噌汁を変えよう

年齢とともに血管は衰えていくので、高血圧で動脈硬化になるリスクが高まります。ですから、最悪の事態を防ぐためにも、高血圧を引き起こす塩分摂取量を控えるのが最善です。そこで塩分をカットできる機能性表示食品は、心強い味方になります。

美味しい上に効果も期待できる機能性表示食品の味噌汁に変えられたら、無理をせず日々の食生活を改善できるでしょう。